【潜入!】まいぷれ小樽編集部が行く!
看護師から経営者へ、挑戦の軌跡をたどる
障がい福祉の現場で奮闘する、株式会社トゥートゥ―、株式会社侑ハピネス代表・秋田さん。
看護師としてのキャリアを経て、障がい者支援の道を歩んできた秋田さんに、これまでの経緯と今後の展望について伺いました。
株式会社トゥートゥ―、株式会社侑ハピネスは、北海道小樽市を拠点に、グループホーム(らしくホーム)の運営や障がい者の就労支援(らしくワーク)など、多岐にわたる事業を展開しています。利用者一人ひとりに寄り添い、その自立を支援する秋田さんの想いが、事業の原動力となっています。

編集部:秋田さんは、もともと看護師として働かれていたそうですね。どのような経緯で障がい福祉の世界に足を踏み入れたのでしょうか。
秋田さん:看護師として病院や福祉施設で働いていた頃、全然仕事ができなくて、病院に行きたくなかったんです(笑)このまま定年までこの仕事を続けるのかと考えたとき、独立したいという想いが芽生え、たまたまグループホームの管理者になれる資格があることを知り、グループホームを立ち上げようと考えました。ちょうど子どもができるタイミングでもあり、自分の人生を見つめ直す転機となりました。
編集部:グループホームの立ち上げは順調だったのでしょうか。
秋田さん:いえ、全くうまくいきませんでした。独立を目指して貯金を崩しながら準備を進めましたが、いざ始めてみると想像以上に厳しい現実が待っていました。半年で400万円近くを投じましたが、事業は立ち行かず、妻の扶養家族にならざるを得ない状況に追い込まれました。
編集部:それは辛い経験だったと思います。
秋田さん:本当に悔しかったですね。でも、そのタイミングで、現在の会社であるトゥートゥーの役員の方から声をかけていただいたんです。自分の想いを理解してくださり、最終的には経営を任せたいと言ってくださいました。あの時の出会いがなければ、今の自分はないと思います。

編集部:トゥートゥーに入社されてからは、どのような仕事を担当されたのでしょうか。
秋田さん:入社して1ヶ月で、専務として現場の責任者を任されました。最初は利用者の方々への直接的な支援が中心でしたが、徐々に経営的な業務もこなすようになりました。採用や職員の指導、営業、夜勤など、会社の仕事全部を一人でこなしていました。
編集部:責任者として、大変なこともあったのではないでしょうか。
秋田さん:何より人手不足が深刻でした。私が入社して間もない頃、管理職を含む6人もの職員が一斉に辞めてしまったんです。その後も、辞める人、入る人が入り乱れ、安定しない時期が2年近く続きました。最悪の時は、22日間連続で夜勤と日勤を続けざるを得なくなり、心身共にボロボロでしたね。子どもが生まれる直前の出来事だったので、妻にも本当に心配をかけました。
編集部:それは本当に大変な状況だったと思います。
秋田さん:はい。それでも、利用者の方々のために、なんとか乗り越えなければと必死でした。昨年の4月に新しいサービス管理責任者の方が入社してくださり、それから少しずつ、中が落ち着いてきました。
編集部:その後、秋田さんは代表に就任されたそうですね。
秋田さん:はい。去年の11月に代表に就任しました。それまでは、売上を伸ばすことだけを考えていましたが、代表になってからその考えはなくなりました。私自身がやりたいこと、利用者さんにとっても、スタッフにとっても、会社にとっても、社会にとってもいいことをやっていこう。そのために、自分はこの障がい福祉事業を通して何ができるか、そんなことを考える時間が増えました。
編集部:具体的には、どのようなビジョンをお持ちですか。
秋田さん:「障がい福祉を通して、社会に貢献する」それが私の目指す道です。障がいのある方が地域で自立した生活を送れるよう、グループホームの形態も変えていきたいと考えています。一般的な「戸建て型」から、「マンション型」のグループホームを作ることで、より自立に近い環境を提供できるはずです。 また、就労支援にも力を入れ、障がい者の方々が社会の中で活躍できる場を増やしていきます。
編集部:秋田さんの目標は、障がい者の社会的地位の向上だと感じました。
秋田さん:障がいのある方が、自分らしく働ける暮らしていける環境づくりをしていきたいと思っています。
足りないところは補ってもらって、支援を受けながら、自分の夢やビジョンに向かって、明るい未来を描いて前に進んでいけるように。そして、そういったひたむきに頑張る彼らの姿をみて、周りの人たち、社会全体の意識が変わるきっかけになってほしいなと思っています。
編集部:秋田さんの覚悟が伝わってきます。最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
秋田さん:障がいのある方の可能性を信じ、共に歩んでいく。それが私のモットーです。
らしくワークは、これからも障がい福祉の最前線で挑戦を続けていきます。 私たちの想いに共感し、応援してくださる方がいることが何よりの励みになります。
これからも、皆さまと共に、誰もが「らしく」生きられる社会を目指して頑張ります。
秋田さんの歩みは、障がい福祉の現場で奮闘するリーダーの物語です。看護師からの転身、独立の挫折、そして現在に至るまで、秋田さんは「障がいのある方の可能性を信じる」という信念のもと、利用者一人ひとりに寄り添ってきました。
マンション型グループホームの設立や就労支援の充実など、具体的な取り組みを通じて、障がい者の自立と社会的地位の向上を目指す。その挑戦は、誰もが「らしく」生きられる社会の実現に向けた、力強いメッセージとなるでしょう。
私たち一人ひとりが秋田さんの想いに共感し、応援の手を差し伸べることで、そんな未来へと近づいていけるはずです。らしくワークの挑戦は、これからも続いていきます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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