「最近、聞き返しが多くなった…?」と思ったら読む補聴器特集
(更新)
補聴器が必要になる前に気づきたい「聞こえにくい」初期兆候と、家族が見逃しがちなポイントを紹介します。

「最近、テレビの音が大きいと言われる」「会話で聞き返しが増えた」──
こうした“ちょっとした変化”は、本人にとっても家族にとっても気づきやすい「聞こえのサイン」です。
難聴は放っておくと、生活の質(QOL)や人とのつながりに影響することがあります。
どちらの場合でも、早めに補聴器専門店へ相談することで改善の可能性が広がります。
この記事では、補聴器が必要になる前に気づきたい“聞こえのサイン”を5つご紹介します。

この記事の作成にあたり、
認定補聴器専門店 タカダ補聴器さんにご協力頂きました。
【この記事を監修した人】
タカダ補聴器専門店
認定補聴器技能者 髙田 嗣久
補聴器歴40年以上(1985年より)
認定補聴器技能者(1999年より)
東京での専門研修を経て、補聴器相談や調整に携わってきたベテラン技術者です。

家族から「音が大きすぎる」と言われたら要注意。本人は慣れて気づきにくい初期兆候です。
典型的なシーン:ご本人は「普通」と思っているのに、家族が「音が大きすぎる」と驚く。
原因:加齢性難聴の特徴で、音自体が小さくなり、人の声よりもBGMや効果音が響く現象(補充現象)で言葉が聞こえにくくなる。
放置リスク:家族との間に「うるさい/うるさくない」で摩擦が生まれる。
家族の工夫:「テレビの音量が大きい」と直接言うより、「一緒に見ていると疲れるから相談してみよう」と提案すると受け入れやすい。

騒がしい場所や複数人の会話で「え?」と聞き返すことが増えるのは、言葉の聞き分けが難しくなっているサインです。
原因:雑音の中で言葉を聞き分ける「語音弁別能力」が低下している可能性。
放置リスク:会話がスムーズに進まないため、本人が話すのを控えるようになる。
家族の工夫:後ろから声をかけるのではなく、相手の顔を見ながら、はっきり話すと聞き取りやすい。

「佐藤さん」と「加藤さん」のように似た音を聞き違えるケースは、脳での言葉認識に影響が出ている可能性があります。
原因:子音(サ行・カ行など)が聞き取りにくくなり、似た音を混同する。
放置リスク:「話が通じない」と誤解され、周囲の人間関係に影響することも。
家族の工夫:名前や数字など間違いやすい部分は、繰り返したり紙に書いて伝えるのも効果的。

車の警告音やインターホン、電子レンジの終了音など生活に欠かせない音に反応できなくなると、安全面にも影響します。
原因:高音域の「ピンポン」「ピー」といった電子音は特に聞きにくくなる。
放置リスク:安全面のリスクが高まる。交通事故や防犯上の不安も。
家族の工夫:インターホンを光で知らせる装置に変えるなど、環境整備も有効。

「聞き取れないから恥ずかしい」と会話を避けると、社会的な交流が減り、孤立や認知機能の低下リスクにつながります。
原因:聞き取れない不安や恥ずかしさから、人との交流自体を避けるようになる。
放置リスク:孤立感が深まり、認知症やうつのリスクが高まる。
家族の工夫:「一緒に相談に行ってみよう」と寄り添いながら背中を押すことが大切。
「歳だから仕方ない」と思う前に、まずは専門家へ相談することが大切です。
補聴器専門店では、聴力測定や補聴器の試聴ができ、生活に合った解決方法を提案してもらえます。
ご本人だけでなく、ご家族と一緒に相談に行くことが改善への第一歩です。

「聞こえのサイン」に心当たりがあれば、早めの相談が安心につながります。
を通じて、一人ひとりに合った解決方法をご提案しています。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。