地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、小樽の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

小樽の地域情報サイト「まいぷれ」

小樽市(小樽市・余市町・倶知安町・仁木町・赤井川村)エリア選択

【潜入!】まいぷれ小樽編集部が行く!

小樽最後の艀(はしけ)のお別れ会に潜入取材!

惜しまれつつ解体が決まった小樽運河最後の艀(はしけ)のお別れ会が開かれました!

北運河の風景の一部になっている艀(はしけ)

北運河エリアに停泊している艀が8月17日から解体されることとなり、8月15日(土)に市民有志の方たちによるお別れ会が開かれました。今回はそのお別れ会の模様をお届けします。

 

 

8月17日から解体が始まります

小樽運河の艀

小樽運河の象徴ともいえる艀は小樽港の沖合に停泊した大型船と、運河沿いに並ぶ倉庫の間で荷物の橋渡しをしていた小型の運搬船で、小樽港の流通が活発な頃に活躍し、小樽の繁栄を支えてきました。

小樽市による艀の説明文

最後の艀

大正時代の全盛期には595隻の艀が運河内を行き交いしていましたが、その後、小樽港に大型船が直接接岸できる埠頭が整備されると、その役割が少なくなり、艀の数も減っていったとされています。

 

現存している最後の1隻は1969年に建造され、全長24m、幅8m。市内の郵船海陸運輸(現在のノーススタートランスポート)が89年に小樽市へ寄贈し、2001年に改修してこの場所に展示されました。

 

ここ数年、老朽化が進み、船体の一部が水没するなどしたため、応急処置を続けていましたが、安全性の確保が難しく、維持管理が困難と判断され解体が決まりました。

お別れ会

艀には潮まつりの装飾が施され、祭壇を設置し、小樽稲荷神社・木村文彦宮司による清め祓い後におたる潮太鼓保存会の皆さんによる太鼓の演舞が披露されました。

 

お別れ会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、非公表で執り行われ、面野大輔市議会議員が呼びかけ人となり、おたる潮まつり実行委員会・中野豊委員長、坂田理運営委員長、手宮地区連合町会荒谷しげ子会長、おたる潮太鼓保存会の皆さん約50名が出席し、最後の別れを惜しんでいました。

 

装飾が施され、最後の晴れ姿を披露

小樽稲荷神社・木村文彦宮司による清め祓い

おたる潮太鼓保存会の皆さんによる太鼓の演舞

北運河の風景の一部として当たり前にあった艀ですが、その歴史や背景を意外と小樽市民の方でも知らない方も多いのではないでしょうか。かくいう我々編集部員も初めて知ることが多く、小樽の歴史や文化をもっと学び後世に伝えていくことが大切だと感じた次第です。

 

 

※この記事の艀についての情報は小樽商科大学・高野宏康学術研究員から寄せられたメッセージから参照しました。

最後は参加者で記念撮影を行いました

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

この記事に関するキーワード