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【潜入!】まいぷれ小樽編集部が行く!

「小樽を変えた20日展」に潜入取材!

小樽の歴史を伝える展示会に編集部が取材してきたのでご紹介します!

展示内容

 2022年4月に開催された「小樽を変えた7日展」がバージョンアップした「小樽を変えた20日展~ポンプポンプヒストリー~」が開催されていました。7日展同様、小樽が現在に至るまでの特別な出来事が紹介されています。7日間から20日間に増え、展示方法も変わっていましたので、詳しい内容を企画したメンバーに聞いてみました!

 

小樽を変えた7日展についてはこちらの記事をご覧ください←

 

この20日間はどうやって選んだのですか?

 

盛合さん:SNSなどを活用して周りの方に協力してもらい、アンケート結果で決めました。最初に73個の項目をリストにして1人につき3票を投じてもらい、約20人からの回答を頂きました。

 一番多かったのは「小樽運河保存運動について」10票、「鉄道について」が9票などで、上から20個をまずは選び、そこからどんな日付で切り取るかを考えていきました。

 

柱に埋め込まれたパネル。1枚につき5日の紹介がされており、4面に展示されていました!

前回の7日展から工夫した点などはありますか?

 

盛合さん:面白かったよ!という声も沢山届きましたが、「文章が長い」「知っていることばっかり」「もっと夢を語ってほしい」、などの意見も頂きました。今回は取り上げる日付が多い事もあり、文章はかなり短めにする工夫をしています。

 また、これは前回の課題を活かしきれなかったのですが、解説にズバリ合う写真を用意するのに苦労しました。あの写真を使いたい!と思っても、許可を取るのが難しかったり、展示当日までに間に合わなかったりと、作りこむ事が出来ない部分もありました。

文章はどうやって書いたのでしょうか?

 

盛合さん:文章は私と、小樽商科大学に通っている船戸晴名さんの2人で担当しました。図書館やネットで調べ、完成した文章は澁澤倉庫株式会社や日本銀行札幌支店に直接問い合わせたものや、小樽市総合博物館の学芸員さんに確認してもらったものもあります。

 歴史を語るとき、絶対に間違いがあってはいけない。けれど事実だけを書いても面白くないので、どこかにスポットを当てて広げていく。その作業にかなり苦労しました。

 日付については市立小樽図書館の方にも確認してもらいました。

 

パネルのデザインで工夫したのはどこでしょうか?

 

盛合さん:デザインは全て、北海道日本ハムファイターズの新球場を彩るアートコンペティションで優秀賞を獲得し、製作したオブジェが新球場に飾られることが決まっていたSAHO HARABEさんにお願いしました。

 

HARABEさん:小樽を変えた、という言葉のイメージをグラデーションで表現しました。また、今回の展示サブタイトルである「ポンプポンプヒストリー」は、popとpumpを掛け合わせたもの。心臓や細胞が動くような有機的な形をデザインしました。

写真左:SAHO HARABEさん 写真右:HiNAさん

今回は歴史の展示以外にも、立体作品が飾られています。その意図は?

 

盛合さん:面白い歴史の展示があっても、それに気が付かなければ素通りしてしまいます。そこで、アートのチカラで歩行者の足を止めて、ふと横を見たときに小樽の面白い歴史が待ち伏せしている、そんな狙いにしています。

 立体展示については、小樽出身の油彩画家HiNAさんと、SAHO HARABEさんの2人にお願いしました。

HiNAさん:この美しい曲線の建物の中に生物の活気を生み出すことで、日常との異質感やユニークな形から面白さや楽しさを見つけてもらえればとヤドカリの立体作品を制作しました。

今小樽で話題になっている「北海道の心臓」をモチーフに作品制作がはじまり、何か大きなものを背負っているヤドカリへと形が生まれていきました。

 歴史や様々な人の想いを借りた生物が、小樽らしさがあり愛らしくも感じています。

最後に一言お願いします

 

盛合さん:小樽の歴史をもっとPOPに語り、多くの人が小樽を面白がるようにしていきたいと思います。会期後半には、パネル展示した内容をパンフレットにして配布する予定です。また、ウイングベイ小樽4階の海が見える廊下にて、小樽に所縁のある作家が「心臓」をテーマにした作品を展示する企画展も、12月19日から開催予定です。何度か会場に足を運んで頂き、展示の変化や進化を見つけて貰えたら嬉しいです。

 

HiNAさん:パブリックな場での作品展示は、美術館での展示には無い、思いがけない感想や新たな視点との出会いが多く、その化学反応がとても面白く楽しいです。

今まで全くアートに興味がなかった人にとっても、作品に没入することである、日常と非日常の行き来を楽しむきっかけになれば‥と思っています。

 

 

小樽を変えた20日展~ポンプポンプヒストリー~

会場:ウイングベイ小樽5番街4階(オタルボウルの近く)

時期:2022/12/5~12/25

主催:テオプロジェクト -Theodorus Project-

 

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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